<ぶらり奈良>
【法隆寺地域の仏教建造物】
聖徳宗の総本山である法隆寺には、金堂や五重塔をはじめ現存する木造建築では
世界最古といわれる建造物がいらかを並べています。
その創建の由来は、「金堂」の東の間に安置されている
「薬師如来像」の光背銘や『法隆寺伽藍縁起并流記資財帳』(747)の
縁起文によって知ることができます。
イカルという鳥の名に由来を持つ斑鳩の地に
法隆寺が建立されたのは607年(推古十五年)のことで、
推古天皇と聖徳太子が用明天皇の病を治すために、
薬師像を祀る斑鳩寺(現法隆寺)の建築を進めたことが始まりとされています
■世界文化遺産
このように法隆寺は聖徳太子が建立された寺院として、
1400年に及ぶ輝かしい伝統を今に誇り、とくに1993年12月には、
ユネスコの世界文化遺産のリストに日本で初めて登録されるなど、
世界的な仏教文化の宝庫として人々の注目を集めています。

※久しぶりにリフレッシュできました!
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南大門 |
創建時のものは、永享7年(1435)に焼失し、
永享10年(1438)に現在の門が再建されました。
三間一戸の八脚門で、単層入母屋造
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大講堂 |
垂木勾配を緩くしたままにする為
日本独特の屋根の上に屋根を設ける
という形式の屋根では現存最古ものです。
鐘楼とともに正暦元年(990)には再建されました |

五重塔 |
高さ約31.5m(基檀上より)で、
我が国最古の五重塔として知られ
2重基檀の上に建ち、
各重の平面と屋根の大きさは逓減率が大きく、
また、5重目の柱間は初重の半分になっている為、
非常に均整のとれた、
安定した美しい印象を与えています。 |

金堂 |
法隆寺のご本尊を安置している殿堂が金堂です。
四方に階段を付けた二重の基檀に立つ
二層づくりであるこの金堂は、
柱上に横材が何段も井桁に組まれているもので
飛鳥時代の特徴的な建造物です。
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夢殿 |
聖徳太子の遺徳を偲んで天平11年(739)に、
聖徳太子のお住まいであった斑鳩の宮跡に、
行信僧都という高僧が建てた
伽藍を上宮王院(東院伽藍)といい、
その中心となる八角円堂の建物が夢殿です。 |